DVD モンスターマウンテン

ディノクロコの奴と一緒に借りたB級モンスターパニックもの。みててなんだか微妙に気持ちになる映画だった。
まず、怖がらせ方がモンスターもののそれではなく、ホラーものっぽいこと。普通のモンスターものの映画はでっかい怪物が出てきて人を襲ってギャーってなるけど、この映画は何かよくわからないけど良くないことが起きているって感じで進んでいく。何か地震が増えたり何故か足を骨折しただけで死んだり、何か怖いっていう。つまりモンスターもののはずなのにモンスターは出て来ない。序盤はほぼ出てこない。びっくり。
そして、科学的におかしい。もしかしたら間違ってるかもしれないけど、科学考証出来てない。原因不明でぽっくり人が死ぬシーンがあるんだけど、調査の結果死因は二酸化炭素ってことになった。「二酸化炭素が発生してる!二酸化炭素は空気より重い!地表から90cm程度までは二酸化炭素だからしゃがむと窒息して死ぬぞ!」みたいな感じ。確かに二酸化炭素は化学の実験で下方置換をしたくらいだから重いことは間違いない。でも、二酸化炭素で窒息したら苦しくてたまらんと思うのだが、どうなのよ。足折って死んだ奴は一切苦しまず一言も発せず黙って死んだぞ。そういう死に方するのは二酸化炭素じゃなくて一酸化炭素じゃないの?何かすごい気になっちゃった。
そして一番しょぼいのが怪物退治の武器。奴を倒すにはあのケースの中の武器しかない・・・!とか言うし、この怪物は過去の伝説の再来みたいな話だし。きっと「あのケースの中の武器」ってのは、発掘された古代の伝説の武器とか、何かしらものすごいものなんだろうなと期待してた。剣とか槍とかは無いよな流石に近接攻撃は難しいだろうし無理だよなーとか、弓とかだとちょっと絵になるかもなーとか、ケースの中身にわくわくしてた自分がはずかしい。謎の死が二酸化炭素のせいって科学的に解決させられた時点で、ファンタジー要素を切り捨てていく「現実味のある」モンスター退治だってことを察しておくべきだった。結果ロケットランチャーですよ。ロケランで退治できんなら命掛けてケースを回収なんてせずに軍に連絡して攻撃ヘリでも出してもらえよアホか。マジあれはがっかりだったわー。

あとあんま関係無いけど、B級映画のパッケージみてワクワクしようぜってスレでこの映画のパッケージも紹介されてて笑った。よく見たらパッケージでロケット総攻撃食らっててますます笑った。公式ネタバレじゃねーか!