本 悪魔と小悪魔

人間の願いごとを叶え、その見返りに魂を手に入れる悪魔たち。その中でも、さまざまな手練手管で人間社会を堕落させてきたバルサザーは、若手ながらも地獄きってのヤリ手として広く知られていた。
 ある日、人間に召喚され地上にやってきた彼が出会ったのは、恐ろしいほど悪知恵の働く一人の美少女だった。至高の輝きを放つ「彼女の魂」を狙うバルサザーだが、思い通りにいかず、身悶えする日々を送るはめになるのだった――。
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なかなかおもしろかった。だが惜しむらくは「人間を越えた悪魔的知性」を人間である作者が描ききれぬという点であろうか。超すごい奴をすごい手段で手玉にとる女の子めちゃすごいって言う話なんだけど。超すごい悪魔のすごさがイマイチ伝わってこないところがちょっと残念。家事を完璧にこなしちゃう悪魔ってのが、どうしても黒執事を連想させてしまうのも、微妙なところか。にんにん。