リアル 川崎映画オフ

1982年公開の世界ではじめて全面3DCGを採用した映画TRONの続編がおよそ30年たって公開されました。何人かで見に行こうということになり、3D上映もあるから3Dで見ようということになり、どうせ3DならIMAXでみようということになって、わざわざ川崎の109シネマズまで出かけることになりました。
109シネマズが入っているのが、最近話題になっていた川崎駅直結の大規模ショッピングモール「ラゾーナ川崎」だったので、一人でどんなところなのか見てこようと思って1時間ほど早く到着する予定で出かけました。新宿で山手線に乗ってカバンを網棚に乗せ容疑者Xの献身を読んでいました。これがまたおもしろくて。ついつい読みふけってしまい、停車してドアが開いていることにふと気がついたらホームの看板に品川と書いてあって、慌てて飛び降りました。手に持ったままの小説をコートのポケットにしまいながら、川崎に行くのは東海道線か京浜東北線のどちらが早いのかを表示板で見比べているとき、ふと左手が軽い事に気がつきました。網棚のカバン忘れた・・・。ああ、なんと間抜けなミスでしょう。慌てて降りたらカバンおきっぱなしにしてしまったのです。すぐに駅事務所に飛び込んで走ってる電車の今後の到着駅に電話して網棚をチェックしてもらいました。何時頃に電車に乗って何号車あたりにすわったのか、どんな大きさのバッグでどんな色なのかどんな中身がはいっているのか、かすかな記憶をたどって説明をし、品川駅から新宿駅に連絡して見てもらったものの、見つからなかったとの返答が。こうなるともう駅事務所間でのやりとりで走行中の電車から探し出すことは不可能になるので、JR全体の忘れ物センターとのやりとりに移行することに。さっそく品川駅のホームから携帯で忘れ物センターに電話するとオペレーターさんにつながりました。どの駅で乗ってどの駅で降りて、どんなカバンでどんなものがはいっているのか、名前などがわかるものは入っているか、色々質問に答えたあと、答えに合致する忘れ物が届いているかみてもらいました。確認作業中は電話は保留。保留でまっている間、ホームから到着した電車の網棚をチェックしていると・・・ 網棚に見覚えのあるカバンが・・・。 即電車に飛び乗ってそのカバンを手に取りました。間違いなくぼくのカバンでした。山手線を降りた場所で待ちながらセンターに電話をしていたのが功を奏しました。ぼくのカバンはぼくが降りたあと誰も触らず山手線一周して再び品川まで戻ってきたのです。電話の保留が解除され、オペさんが残念ながら届け出はありませんと言っているのを遮らんばかりの勢いで「すみませんすみません、今品川から山手線に乗ったのですが、網棚に自分のカバンがありました。忘れたカバンが一周して戻ってきました、お手数かけました、ありがとうございました」と報告させてもらいました。いやあ、ほんと品川の駅員さんとセンターのオペさんには手間をかけさせてしまった。申し訳なかった。でも、戻ってきてよかった。あ、中身も完璧に元のままでした。そんなこんなで山手線一周分ほど遅れてしまったものの、もともと1時間ほど早くでていたので、ぎりぎり15時の約束には間に合いました。15時30分くらいからの上映には余裕です。シートの予約はとってもらってあったのでそれも安心。よかったよかった。

そして映画館へ。はじめてみるIMAXのスクリーン。普通より大きいようだ。偏光レンズのメガネは実に軽い。でも普通に眼鏡かけてる人が眼鏡の上からかけるには少し小さいようで、若干かけにくそうにしていた。かけやすくするための大型化と疲れにくくするための軽量化のせめぎ合いの中で生まれた現行サイズなのだろうけど、どうせ液晶シャッター式よりずっと軽いのだし、もうすこし大きくてもいいんじゃないかなとは思った。
劇場内が明るい間に流れている予告編は2Dだった。上映時間になり照明が落とされたあとは3Dメガネ着用に指示が出て、予告編も3Dへと変化。パイレーツオブカリビアン生命の泉の予告がバリバリの3Dで流れていました。ジャックがドアを背にしているところドア越しに攻撃されて剣がぶっすり刺さってるシーン。派手に飛び出してきて面白い。やっぱ3Dたのしい。

そしてTRONREGACY本編へ。序盤はTRONの時と同じく現実世界のシーンが続くのだけど、現実世界はほとんど3D効果なし。メガネかけてる意味あるのか疑問におもうほど。しかし、サムがグリッドの世界にもっていかれるあたりから3Dがどーん。ディスクバトルのシーンとか楽しい3Dバトルだし、ライトサイクルバトルなんて3Dじゃなかったらどこを走っているのか解らなくなるんじゃないかと思うほどの3D活用だった。これは3Dでみて正解だったかもしれん。本編はおよそ2時間。なんだか次回作がありそうななさそうな、微妙なストーリーでしたね。一緒に見た人も言っていたけど、興行収入次第で続編の有無が決まるんだろうね。いやー、大人の世界だわー。

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映画のあとはラゾーナ内のビアレストランへ。ベルギービールがたくさんある店だそうで。ものすごい種類のビールがメニューにびっしりと並んでいて、どれがいいやらさっぱりわからず。というかそもそも、ぼくはビールが好きな方ではないわけで、どうすればいいか困った。結局慣れてる人に「これ飲んでみろってビールはどれ?」とおすすめを聞いてみた。するとシャポーとかなんとかフルーツフレーバーのを飲むといいとのこと。ピーチとかストロベリーとか色々ある中からパインを選んでみた。さっそく乾杯。飲んでみると全然ビールじゃない。ぼくの知ってるビールと違う。苦みはほとんど感じず、酸味と甘みがある。パインの香りが強い。他の人は苦みの強いのと泡がすごい立つのを飲んでいた。すこしずつ飲ませてもらったがみんな味が違う。なるほどこうも違うものか。よく「ビールなんてどれも同じ」って言ってる意味がわかる。こうも多彩なものをみせられると、日本のビールは全部同じ味に思えてくるな。ジュースに例えると、コーラやジンジャーエールやカルピスソーダやマウンテンデューやファンタオレンジなどいろんな種類でいろんな味を楽しんでいるのに、日本だけスプライトや三ツ矢サイダーやセブンアップやキリンレモンなどサイダーと言われるものだけを飲み比べているような感じだ。

ぐるぐるソーセージとフィッシュアンドチップスと手羽先スパイシー揚げを食べながら飲みました。あ、手羽先はしょっぱかったです。スパイシーだからスパイスいっぱいつけるのはいいけれど、塩をいっぱいつけるのは困る。塩はもっとすくなくてよかった。二本目のビールは名前で選んだ。トロールスなんて名前のビールがあるから、つい。ラベルは髪の毛がホップになってる小鬼だった。ぼくのイメージからすると、こいつはトロルじゃなくてゴブリンだ・・・トロルはもっとごっついイメージだ・・・。まぁ、それはどうでもいいのだけれど。こっちはフルーツって感じじゃないけど、ぼくでも抵抗なく飲めるビールだった。不思議だ。日本のビールとの格の違いか・・・。
そんな感じで20時ごろ解散。ちなみに今回もおごってもらっちゃいました。ごちそうさまでした!